車オタクが中古車買取店の店長やってます

中古車屋っぽい話とそうじゃない話いろいろ

96.免許返納に伴う親の車売却問題。

タイトルなげーな。

車買取店店長のタナカ@usedcarlife1と申します。

 

大手に比べるとかなり真面目に車買取やってると自負しております。

言い方変えると融通が利かないとも言いますが。

 

 

 

前に書いた記事ですが。

 

used-car-life.hatenablog.com

 

運転が危なくなってきた親から車を取り上げ売却しようとする家族、

かなり増えてます。

免許返納させたいんですね。私も大賛成です。

 

すげー明治12年(架空の日付)生まれだなw

 

ただ、一部のお店ではどうか知りませんが、

基本的には買取店では所有者の許可が無いと

車を買い取る事ができません。

 

ウチもそうです。

 

だから車の所有者が親の場合(もしくはディーラー所有権付きで

使用者が親の場合)、親の同意が得られないと買取契約を結べません

 

同意とは「親が売ってこいって言ったから」といった口頭での話ではなく、

契約書への本人の署名や電話での本人確認など、

買取店側にも事情がある事は上にある以前書いた記事を読んで下さい。

 

 

 

んで昨日・・・じゃなくて一昨日か。

揉めました。

 

 

 

今回は所有者である父親(70代後半)同伴で、話もサクサク進みました。

金額も折り合い、契約書にも本人に署名してもらいました。

印鑑証明書なども全部揃ってて、普通に買取の手続きが終わりました。

 

さあお見送り、と思ったんですが。

 

「で、俺はどの車に乗って帰るの?」

とその親御さんが言い出したんです。

 

(え?息子さんが家まで送ってくんだよね?)

とこっちは思ってたんですが、

どうやら親御さんはそうは思ってなかったようで。

 

今の車を売って、息子が自分の為に購入した

代わりの新しい車が用意されているものだと思っていたようです。

要は息子に騙されていたような恰好ですね。

 

事前の商談で売却理由を確認するんですが、息子との会話で

親に免許返納させたくてとりあえず車売りに来たんですよ〜、程度で

その後どうするのか突っ込まなかったこっちも悪い。

 

 

 

そこからはもう修羅場ですよ。

 

 

 

「騙したな!」

「車が無くなったら生活できないじゃないか」

「代わりの車があるって聞いたから持って来たんだ」

 

などなど。息子は息子で、

 

「もう契約結んで書類も渡したんだから諦めろ」

「そもそも昨日も後ろぶつけてたじゃねーか」

「人を轢く前に車に乗るのをやめろ、免許返納しろ」

 

 

 

んーーーーうるせーーーー。

 

 

 

他のお客さんもいるんだけどなぁ・・・。

 

 

 

当然こっちにも話が振られます。

 

で、当店側としては、

車両買取日当日までのキャンセルは可能」なので

所有者が売るのをその場で止めると言えば受け入れざるを得ないんですよ。

 

もちろん、約款の説明で伝えてはいるんですけどね。

その時息子は反応しなかったなそういえば。

 

なので「じゃあ無かった事にしますか」って言ったら

息子がこっちに対してキレてきた。

「もう契約結んで書類も渡したじゃねーか」て言って。

 

だーかーらー、当日中のキャンセルは可能なんだってば。

 

気持ちは分かるんだけどね。

こればっかりは所有者が嫌って言うなら

こっちは従わざるを得ない。

 

 

 

こういう流れになった以上、所有者が車を売る気は完全に失せてるので

「あえて」車検証や自賠責以外の名義変更に必要な書類を

机の上、おとっつぁんの手の届きそうな所に置いておきます。

 

とはいえ危険な運転をする爺さんは減らしたいのは同意なので、

一応おとっつぁんの説得も試みてはみましたが、

まあ完全に激高してて他人の話を聞く余裕はありません。

 

なので息子に、「もうムリそうだから家でもう一回話し合って」と

帰宅を促すんですが、息子もこっちの言う事を聞かず

「お前らが何とかしろ」とばかりに言ってきます。

 

 

 

そうこうしているうちに。

 

 

 

おとっつぁん、机の上にあった書類を手に取り破りだしました。

印鑑証明や実印押した書類、契約書ね。

無くなっても問題ないヤツ。

 

これでこっちとしては終了です。

 

息子さんに「これではお買取り後の名義変更ができないうえ、

所有者様が買取を拒否なさっていますので今日の話は無かった事とします」

そう伝え、帰宅を促します。それ以上何もできないからね。

 

 

 

息子さん、帰り際にこう言ってきました。

 

「親父が他人を轢き殺したら

お前らのせいだからな」

 

そういって親子別々の車に乗って帰っていきましたとさ。

 

 

 

まあクソ気分悪いけどしゃーない。

ルールはルールだ。

 

 

 

何気に一番怖かったのが、母親(婆ちゃん)が終始無言だった事。

帰りにおとっつぁんの車に乗るまで多分ひと言も喋らなかった・・・。

 

 

 

しっかし今回のケース、実質当店が買取拒否したような形になりますけど

これでこの爺さんが事故を起こした場合、

当店にも責任が発生するのでしょうか?

 

つか、こういう場合の最適解がマジで知りたい。

 

なお、親の実印・印鑑証明書・免許証を持って来て

親の名前で契約書にあなたが署名してくれれば良いですよ、

っていう買取店もあるかもしれない。

 

そうすればいいじゃん、って思う人は、

その行為が法的に問題ないのかどうか、各自調べてみて下さい。

 

 

 

高齢者の危険運転回避策として国としては今後

高齢者の免許更新を厳しくしていく考えでしょうけど

はっきり言います。

 

田舎じゃ免許更新できなかろうが返納しようが

自分が乗りたいと思ったら奥さんの車など、

爺婆は普通に家にある車(主に軽トラ)、運転します。

 

ド田舎の農協や生鮮市場周辺で

検問張れば面白い事になりそうですね。

 

 

 

前も書いたけど、高齢の親が車を買おうとしている場合。

所有者はあなた(子)にして

使用者を親にして下さい。

 

今ある車も書類揃えて陸運局行けば所有者を変更できます。

 

これなら、所有者である子が買取契約を結ぶ権利があるので

親が何と言おうが親の乗っている車を売却できます。

 

もちろん、その後の家庭内のゴタゴタは

ご家族で解決して下さいね。

 

 

 

 

最後に実際にあった怖い話書いときます。

 

 

 

 

離れた場所に住んでる娘夫婦が

もうすぐ80歳になる親を説得し、実家にあった車を売却させ、

免許も返納させました。年初の話です。

 

お盆に実家に帰省したところ、駐車場に軽トラが止まっています。

 

誰か近所の人でも来てるのか?と思っても

家には親しかいません。

 

はい。やはり車が無いと不便だからと免許も取得せず、

近所のモータースで軽トラを購入したそうです。

モータース側は購入時に免許証の有無も確認せずに、ね。

 

 

 

以上、ここまで読んで頂きありがとうございました。

 

 

 

 

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