車オタクが中古車買取店の店長やってます

中古車屋っぽい話とそうじゃない話いろいろ

105.冠水車について。

蒸し暑いですねぇ。

連休明け2日目の車買取店員、タナカ@usedcarlife1です。

 

 

 

なんだこの体感温度

冗談抜きで温いサウナにいるような湿気で

外にいるとそれだけで気持ち悪くなる。

 

昨日は外での作業は極力やらないように

スタッフに指示しました。

皆さんも本当に体調管理に気を付けて下さい。

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

この異様な蒸し暑さと共に、

やはり集中豪雨の被害が各地で出ていますね。

 

 

 

ぶっちゃけ私の学生時代の友人の車も被害に遭ってます。

エンジンなど機関類は無事でしたが車内が浸水し、

現在前後シート外してフロアカーペット全部剥がして

ガレージで乾かしているそうです。

 

シート座面下までの浸水で済んだ為、

なんとか自分でやれる事はやってみるとの事

(ナビ交換など、多少は車いじりできるヤツです)。

 

床の鉄板剥き出しにして、水抜き穴(どの車にもあると思います)開放して

他の部分にはビニールシートかけて水かからないようにして

シャワーで床に残った泥を洗い流したそうな。

 

両サイドを這ってる配線類は最悪数年後に腐食してくるかもしれないけど

一応現状では各部動作してるので、思い切って束ねてある配線部分も

弱めの水圧で泥が落ちるように洗い流したとの事。

 

取り外したフロアカーペットは高圧洗浄機プシャーして

その後洗剤撒いてデッキブラシでゴシゴシして

再度高圧洗浄機プシャーして乾かす。

 

ちなみにフロアカーペットとフロアマットは別物です。

カーペットは床全体を覆う物、マットは足元だけを覆う物。

なのでカーペット剥がすにはシートも外す必要があるので非常に面倒です。

 

だからこの作業が一番大変だったそうな。

 

床の嵩上げと防音を兼ねている発泡スチロール(ウレタン?)は

漂白剤(キッチンハイター)を満遍なく撒いてひと晩置き、

洗い流して乾燥させ、カビなどが生えないよう対策。

 

 

 

ちゃんとした屋内ガレージあるからこそ出来る事だよなぁ

(ガレージ内の家族の車は被害はなかった)。

 

車本体はすぐ乾く(基本鉄板かプラスチックだもんね)けど、

湿気を吸ったシートや洗ったカーペット、マットは

完全に乾くまで相当時間かかるハズ。

 

天気良い日に外に干しときたいけど夕立来たらアウト、

シートなんて家族は簡単には運べないもんね。

 

 

 

そんな状態からそろそろシートとか戻そうと思うんだけど、

これって冠水車になるの?

っていう相談が来ました。

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

ちなみに「冠水車の定義」はこのように書かれています。

 

自動車公正取引協議会のpdfファイルより

https://www.aftc.or.jp/content/files/am/shohisha/info_202012.pdf

 

一般財団法人日本自動車査定協会の中古自動車査定基準によれば、

冠水車とは『集中豪雨や洪水などにより、室内フロア以上に浸水したもの

または、その痕跡により商品価値の下落が見込まれるもの』とされています。

また、業者間取引(オートオークション)においても概ね同様の基準が

採用されており、冠水車である旨が判明した場合は、その旨を表示して

取引することが定められていれます。

 

 

 

なので私の友人の車はアウト!です。

だからその友人には、手放す時にちゃんと申告しないと

その場でバレなくても後から面倒な事になるぞ、と説明しておきました。

 

 

 

ただね。

 

 

 

正直に言いますね。

 

 

 

・(車種にもよるけど)シート下まで程度の浸水

・内装剥がしてしっかりとクリーニングしてる

・汚れが落ちない部品は交換している

 

それくらいの軽度の冠水車であれば、

査定しても見抜けない可能性高いです。

 

 

 

私が査定時に冠水車を見抜くための方法としては、

まず「匂い=臭い」で判断します。

 

冠水車って、独特の臭いがするんですよ。

カビとも違うような・・・なんかムワァっとした嫌な臭い。

ドアを開けた瞬間、この臭いがしたら警戒します。

 

 

 

で、次に運転席と助手席のシートの裏を覗き込みます。

ほとんどの車は金属製のスプリングが見えるんですが、

これが満遍なく錆びてたら冠水歴を疑います。

 

ただ、上の臭いも含め、汗っかきの人が乗っててその湿気で錆びてる、

っていうケースもあるんだよなぁ。

 

他の金属部分も判断材料にしますね。

運転席足元のペダル部分とか。シートベルトの固定ボルトとか。

通常錆びない部分が錆びてたら限りなくアウトに近い。

 

 

 

昔からよく言われる、

シートベルトを最大まで引っ張り出して浸水の跡を見る、

っていうのもやりますが、正直あまりアテにしてませんね。

 

それよりもトランクフロア(スペアタイヤ収納部分)などの溶接部分や

前席足元の束ねてある配線部分に細かい泥が残っていないか

簡単に落とせない泥汚れを探しますね。

 

あと、エンジンルームに通常の泥跳ねとは異なる

不自然な泥汚れやラインが残っていないかをチェックします。

 

 

 

査定現場でできるのはこの程度。

 

お客さんに査定の時に気付いた内容を説明し、

冠水歴があるかどうか確認します。

 

 

 

加えて、ほとんどの買取店では契約書に

メーター交換や修復歴の有無と合わせ、

冠水歴の有無も自己申告してもらう項目があるハズです

 

ここで虚偽の申告をして後から冠水歴などが発覚した場合、

車は返却するので支払った買取代金を返してもらう事になりますよ、と

念押しされるかと思います(廃車の場合以外ね)。

 

ちなみに業者間ではオークションで売買された車の場合、

半年以内に冠水歴やメーター交換、あるいは巻き戻しが発覚したら

クレームキャンセルされ、そこまでにかかった損害額を請求される事になります。

 

その請求分は契約時に申告しなかったお客さんに行きます。

私もコレで揉めた事が過去にありますが、まあ二度とやりたくないですね

(冠水ではなくメーター改ざんでしたが)。

 

 

 

2300文字超えたのでそろそろ締めますか。

 

ゲリラ豪雨など、冠水の危険性はもう他人事じゃありません。

近くに川や用水路があれば低い土地ならどこでも可能性がある。

それくらい、集中豪雨が増えてますよね。

 

前も書きましたけど、確実に回避できる方法は無いですけど

できる事があれば用意はしておいた方が良いと思います。

 

used-car-life.hatenablog.com

 

以上、ここまで読んで頂きありがとうございました。

 

 

 

 

にほんブログ村 車ブログへ
にほんブログ村